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『夫に間違いありません』感想。ドラマを現実に置き換えて検証してみた。

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1月5日から毎週月曜日夜10時に放送されているドラマ『夫に間違いありません』。
死んだはずの夫が突然帰ってくるという衝撃的な内容から始まり、物語としては引き込まれる一方で、話が進むにつれて「それはさすがに通らないのでは?と感じる場面が何度も出てきます。
それがドラマの世界とも言えますが、この記事では作品の感想を交えながら、物語の出来事を現実に置き換えた場合にどうなるのかを分かりやすく考えていきます。

夫に間違いありませんドラマの感想

『夫に間違いありません』のストーリー概要

ドラマは、夫がある日突然姿を消し行方不明になり、一か月後に水死体として発見されるところから物語が始まります。
妻(松下奈緒)は夫が死んだと勘違いし、保険金5000万を受け取ります。
そのうち2000円を使い、「あさひおでん」の改装費用に充てると同時に、銀行への借入金を一括返済。残ったお金は貯金として管理している。
一年後、夫が生きて戻ってくるという衝撃の展開です。

見どころは、登場人物それぞれの思惑や秘密が絡み合い、夫婦や家族の関係が泥沼化していく過程です。

松下奈緒が夫を支える理由

夫(安田顕)のクズさと妻(松下奈緒)の善意・信念のコントラストに注目。
妻が夫を支えるのは、単なる義務感や依存ではないようです。

  • 最初は誰とも交際するつもりはなかった。
  • しかし、結婚し子宝に恵まれ、家庭を通して幸せを実感。
  • 「どんな困難があっても、この幸せを守る」と約束した。

「夫が最近帰ってきた」と嘘をつくのはバレないのか?

保険金5000万を受け取り、2000万円は借金返済で使ってしまった。
不正支給と判断された場合、この金額を一括で返金するのは難しい状況。

そのため夫は(お金を作れるまで)「少しの間だけ生きていたことは隠そう」と提案する。

しかし現実的には、死亡認定後に生存していた期間がある以上、その間の生活実態や金銭の動きは避けて通れない問題となる。
短期間であっても、生きていた事実を意図的に隠す行為はリスクが高く、後から発覚すれば状況をより悪化させる可能性がある。

2000万作るのにどれくらいかかるのか?

身分を隠して、他人の名前で生きていく場合、現実にはかなり制限があります。

他人名義で「就けない仕事」

たとえば

  • 正社員・契約社員
  • アルバイト(雇用契約あり)
  • 銀行口座への給与振り込みが必要な仕事
  • 社会保険・雇用保険に入る仕事

これらは
住民票・マイナンバー・身分証が必要なため、
他人の名前では基本的に不可能です。

現実的に「できてしまう」仕事

一方で、現実には次のような仕事は描かれがちです。

  • 現金手渡しの仕事
  • 個人経営の手伝い
  • 日雇い的な仕事

しかし、現金手渡しや個人の手伝いであっても、継続的に働けば雇い主にも責任が生じ、足がつかない働き方とは言えなくなる。

つまり
「名前を変えれば普通に生活できる」ほど現実は甘くない
というのが実情です。

2000万円を貯めるまでの目安

それらを踏まえて2000万円貯めるには、

生活費や家賃などは、全て妻が負担しているとして、夫の収入は全額貯金とする。

(日雇い・手伝い・工場などの現場仕事)
月20万稼げたとしても (かなり好条件)
年収240万
2000万円=8年半

現実的なライン

月10~15万円が現実的
つまり
2000万円まで12~17年
が妥当な目安です。

生活費をすべて妻が負担し、収入を全額貯金できたとしても、日雇いなどの仕事で2000万円を貯めるには、10年以上かかる計算になる。

松下奈緒の「早く”朝比一樹”に戻ってね」は甘すぎる

現実目線だと、ここが一番怖い部分です。

死亡認定されていた期間、どこで・どう生活していたかを細かく調べられる。
その調査は夫だけでなく、妻も対象になる。
収入があれば、どんな働き方をしていたのか。
働いていなかったとしても、生活していた以上「誰に支えられていたのか」は必ず調べられる。

よって、何事もなく本名に戻るのは、現実的には難しいと言えます。
2000万円時間をかけて作り、一括返金したとしても、「その間偽っていた」という事実は消えず、制度上は通らないのが現実です。

まとめ

ドラマ『夫に間違いありません』は衝撃的な設定で展開しますが、現実に当てはめると無理のある点が多く見えてきます。
死亡認定された期間については、生活実態が細かく調べられ、夫だけでなく妻も対象となるため、生きていた事実を隠し通そうとすること自体、大きなリスクがあります。
そのため、何事もなかったかのように”朝比一樹”に戻るのは、現実的には難しいと言えます。
ただし、それは現実では起こりにくいからこそ ”ドラマ” になるという話でもある。

一方で、松下奈緒さん演じる妻は、人としてよくできていて、しっかり者の「いい人」という印象が強く、夫を亡くした後も子育てや義母の世話をしながら店を切り盛りする姿が描かれています。
その落ち着いた人間性と演技力が、重くなりがちな物語の空気をやわらかくし、視聴者が最後まで見続けられる大きな要因になるように感じられます。

今後どのような展開を迎えるのか、注目していきたいですね。

コメント

  1. 通りすがり より:

    最初このドラマに非常に期待して第一回をみたが、ちょっと嘘があるんじゃないかな
    保険金を返さないといけない件
    確かに返済が必要ですが、民事の借金なので一括に応じる必要はない。
    裁判しても、毎月払えるだけ払うと宣言すれば強制執行されることはない。店を手放す必要はないはず。
    こういうことって事業やってる人ならわかる話です。

    • Bloom Bloom より:

      コメントありがとうございます。ご指摘の通り、現実では分割返済などの選択肢もありますよね。実務をご存じの方からのご意見、とても参考になります。こうしたご意見をいただけることで、より多角的に作品を捉えることができます。